ドローンを手にすると、まずは飛ばしてみたくなるのが自然の流れだと思います。しかしながら、関西においても、大阪や神戸の市街地ではなかなかドローンを飛ばすことができません。もしルールを知らずに飛行禁止エリアでドローンを飛ばしてしまうと、お巡りさんのお世話になってしまうかもしれません。ということで、大阪府、京都府、兵庫県の飛行可能エリアについて調べてみましたので、ご覧ください。
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ハッキリ申しあげて、大阪府で自由にドローンを飛ばすのは、とても難しいと言えるでしょう。飛行禁止エリアの分布を考えると、東京でドローンを飛ばすのと同じくらい難易度は高いです。
以下の図にもあるように、大阪府のほとんどが人口密集地帯であり、空港や重要施設周辺も多数存在します。
また、大阪府のドローン状況を更に厳しくしているのは、200g以下のホビードローンでも自由に飛ばすのが厳しい状況にあるということです。公園条例によって、市内約980箇所のすべての公園でドローンの飛行が禁止されているのですが、これにホビードローンも当てはまります。ホビードローンなのかビジネス用のドローンなのかということよりも、ドローンが他の人に迷惑を与えてしまうアイテムと認識されているといくことだと考えられます。
大阪府にはドローンの技能講習、練習を受けられる「ドローン航空学校」や、大阪市北区に2017年6月にオープンした「Flight Pilot Vace(フライトベース)」というドローンの練習施設があります。本気で練習に取り組みたい人は、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
京都府には天橋立や金引の滝など、日本有数の絶景スポットが存在するため、ドローンでの撮影は非常におすすめです。ただし、京都府の中でも、京都市の中心部は全域でドローンの飛行を禁止しているため注意が必要です。やはり、京都府も人口密集地帯が多いということもありますが、何より西の都として重要文化財が数多く存在するのが理由となります。
京都でドローンを飛ばして練習したい場合は、京都市内にある飛行訓練センターを利用するのがオススメです。一般社団法人ドローン撮影クリエイターズ協会が運営する施設で、京都駅から徒歩5分という好立地です。ただし、使用できるのは協会員限定になっているのでご注意ください。
兵庫県では2017年6月にドローンが姫路城の大天守にぶつかるという事故が起こりました。それを受けて、15カ所の県立都市公園でドローン飛行が禁止され、規制が強化されてきましたが…最近ちょっと状況は変わって来ています。
淡路佐野運動公園と三木総合防災公園では、2016年2月15日よりドローンの使用目的と使用料金の支払いで、公園内の特定場所でのドローン飛行が可能となったのです。人口密集地帯は多いものの、ドローン飛行が認められる場所が少しずつ増えてきている兵庫県という印象を受けます。
兵庫県で自分のドローンを存分に飛ばしたい方には、三木市吉川町にあるオートバックスセブン 西日本ロジスティクスセンターに開設したドローン飛行場「AIRBASE」がオススメです。安全がしっかり確保された中で、ご自身のドローンを持ち込み、1エリア(20m×70m)内を自由に飛ばすことが可能です。
いかがでしたでしょうか。今回は「大阪近郊のドローン飛行可能エリア」についてお話しました。
ドローンを安全に、かつルールを守って飛行させるためには、各都道府県のルールや飛行エリアを確認することが大切です。大阪近郊も人口密集地が多く、なかなか気軽にドローンを飛ばすのは難しいですが、少しずつ環境整備も進んでいますので、今後の発展に期待しましょう。