2015年以降ドローンは多くのメディアで取り上げられ、日本でも知名度は上がってきています。しかし、当初は決して手頃な価格とは言えず、気軽に手を出せるものではありませんでした。ドローンには10万円以上する高価な機種もありますが、最近では1万円前後の価格帯で購入できるマイクロドローンやホビードローンも登場し、気軽にドローンを体験する事が可能になりました。
ドローンを趣味で楽しむ為に購入される方はもちろん、事業への導入を考えて購入をされる方もいます。例えば、農業にドローンを導入することで農薬散布や労働コストの大幅削減を実現した例もあります。
以前は日本の田園は規模が小さく、稲の育成にばらつきが少ないと考えられていましたが、 近年では日本の田園の規模でも稲の育ち具合にばらつきがある事が確認されています。
その対策として、ドローン登場以前は人工衛星や航空機を使った田園のモニタリングが行われていましたが、コストがかかるため小規模な農家での導入には厳しい対策でした。
現在はドローンの導入により、小規模な農家でも低コストでの育成・品質のモニタリングが可能になり、安定した育成・品質管理が行われています。まだドローンを導入されていない稲作農家でも、コストパフォーマンスに優れたドローンの導入が広がっています。
こちらの「スマート農業のすすめ~次世代農業人【スマートファーマー】の心得~」にあるようなドローンを含むIOTデバイスを活かしたスマートな農業が次世代のキーワードになるかもしれません。
世界のドローンの7割を占めるDJI社から農薬散布用のドローン「AGRAS MG-1」が2017年3月に発売されました。この機体は非常に高機能で、液体の農薬、肥料および除草剤を高精度に散布することが可能です。バッテリ1つで最大10分間の飛行ができ、およそ1ヘクタールの農薬散布が可能です。
ただ一つ残念なのでは、本来のMG-1の特長は自動散布システムにあり、事前に飛行ルートを作成することで自動で効率よく農薬などの散布が可能なのですが、日本の法律で自動運行が許されていないため、今回の製品では自動飛行の機能は省かれています。ここに関しては迅速な法整備が待たれますね。
事業にドローンを導入したいが触った事がないという方は多いでしょう。そのような場合でもドローンスクールで産業に導入できる技術や知識を身につける事が可能です。ドローンスクールでは知識的なことから実際の操縦技術まで、様々なことを学ぶことが可能ですので、ぜひ受講を検討してみてはいかがでしょうか。